
若い頃は家を継ぐという事に漠然とした不安と嫌悪を感じていました。
自らの人生の行く手を、己以外のものに制約される事に対しての抵抗は青年として当然であったと思います。しかし、それだけの理由で歴代が己を滅して自らを投入してきた家業に背を向ける事は、父を含めた先人達に対して無礼であるとも感じていました。
改めて心を整え、陶業の世界に入ってみると、それまでの受験競争の中で存在すら気付かなかったまったく別のもう一人の自分を見出す事になったのです。文明の利器など何もなかった時代の先人達の優れた手仕事に出会いました。そして、そこには熟虜と哲学が存在しました。又、言われのない偏見の中で耐えながら、それでも真っ直ぐに父祖の業を守ってきた人々がいました。更には四百年の昔遥かに玄界灘の波濤を越え、見知らぬ国でその技を糧に第二の人生に挑んだ初代達の悲しみも偲びました。
そして、ようやく漠然とした未知なる『未来』に挑む事は、通り過ぎた未知なる『過去』へ挑む事と同じである事に気付いたのです。その瞬間、私にとって我家の伝統は私を縛るものではなく、私にとってかけがえのない宝となり、それは同時に私の向かうべき道になったのです。
今の「私の仕事」は私の仕事であると同時に、父を含めた歴代の工人達、そして工房の仲間、即ち「私たちの仕事」なのです。木偶の私は常に歴代に刻まれた先人達の仕事に学び、その底流に流れている自然への感謝と畏敬の心を大切に、現代の時代に挑んで参りたいと思っています。
Design & TotalDirection Judd.Design Office
CodeWork npme.org(belong Judd.Design Office)
しばらく前にロンチ。
秋ぐらいからショップも始まりますよ。お楽しみに。
タグ: JuddDesign, 鹿児島
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